半月遅れの更新となりますが、上記ツアーの最終公演、10/5の渋谷公会堂の公演に行ってきました。

勢いとは恐ろしいもので、とりあえず10月のLIVEのプレリザーブに申し込んでしまいました。

 このプレリザーブで当選したからであります。
 実はこのLIVEの日に、不動産屋関連で一つ、更に友人関連で一つ、ムカつくまではいかないけども相手の対応に不満を感じた事がありまして、LIVEを楽しむという精神的余裕はあまりありませんでした。ですがせっかくカネを払ってチケットを買ったわけですから、行くなら楽しもう、と自分なりに切り替えて行ったつもりであります。
( ´ Д `)
 んでLIVE。客層は男女半々くらい。20代〜30代がメインで、10代はあんまりいない感じ。二階席ということもあってか、開演しても着席のまま聞いている人多し。これはちょっと意外でしたが、オレも座って聞いていました。楽なので…。
 楽曲のクオリティの高さはCDだけでなく生で聴いていてもしっかり伝わってきますね。なんというか、全くハズレが無いんですよね。例えそれがアルバムの中の地味な一曲であっても、全く有名なシングル曲と遜色ないというか。
 一方で、この人は声で勝負とか歌で聴かせるといったタイプではありませんね。絶対的な声量もさることながら、それほど感情をこめて歌うというのが得意ではない感じがしました。勿論、一定以上の上手さはあるわけですが。
 MCは普通ですね。ただ、今の自分がおかれている状況を客観的に理解していて、それを割と淡々と語るところは非常に好感が持てました。「今年は凄く売れて、テレビの音楽番組にもたくさんでて、映画にも使われて、本当に濃い一年であった。」と振り返りつつも、「でも、テレビとかに出なくなっても、私は私でどこかで歌っているから、これからも応援お願いします。」と続けており、要は今年売れたのは「A Perfect Sky」による一過性のものであって、やがてこの勢いは下火になるということを既にわかっているわけであります。さすがに10年以上やっているベテランですね。
 さてその今年売れた「A Perfect Sky」ですが、うーん、正直に言うと、LIVE向きの曲じゃないですねぇ。なんというか、CDでも実はよく聞くとそれほどテンポの速い曲じゃなくて、LIVEでは更にテンポを少し落としているんですよね。んでそれが、ノリを発生させつつ歌うには非常に難易度の高いテンポになっているような気がして。更に、生音だとサビ前後の重なりが賑やかに聴こえ過ぎてしまって、スマートさが無くなってしまうように感じられました。
 あとやはり、新曲ということで、本人にも歌いこなせてないんでしょうね。
 その点では、ブレイク曲である「HEAVEN’S KITCHEN」は完璧でした。声の強弱のつけ方、裏声の出し方など、芸術的でした。これぞ持ち歌ですね。
 全体的には、ややインパクトに欠けた公演だったかなと思いました。ただそれは、ソロのアーティストのLIVEにしては若干長めのプログラムだったことと、お客さんが大人しめだったから、というのもあると思います。
 アットホームな雰囲気という点もあり、総合的には行っておいて良かったなと思っております。