ソニーから、待望の35mmフルサイズのデジ一眼が発表されました。
スペックをざっと見た上での第一印象としては、結構安いなと感じました。視野率100%のフルサイズ機でいままで40万円以下って無かったですからね。
35mmフルサイズのイメージャを積んだデジ一眼は今のところ、キヤノンの1DsMark3に代表される高画素機か、ニコンのD3に代表される高感度機にわけられ、前者は主に商業広告用、後者は主にスポーツや報道に用いられているわけですが、今回のα900は前者に区分されますね。これまで極めて高価だった前者の路線が、アマチュアでも手に入れられる価格帯で提供されてきたということになります。
スペック的には、ほぼ予想通りな印象です。ボディ内手ぶれ補正を待ち望んでいたユーザも多いことでしょう。
個人的には、ペンタプリズムの性能が良さそうなところに惹かれます。ソニーはα700とかでもファインダーの見え方には定評がありましたが、それがより良い方向性に進化した感じでしょうか。
ファインダスクリーンも交換可能でMFに向くタイプも用意されるようで、このあたりはマニアの心をわかっていますね。
縦位置グリップを一体化せずに分離させたのは良い判断だったと思います。視野率100%の機種が欲しいけどゴツいのはちょっと…というユーザも多いでしょうから、選択の幅が増えたのは悪くないと思います。
ただ、ボディそのもののデザインには、正直イマイチな感じも持ちます。正面はまだしも、上面(軍艦部)はあまり洗練されていない気がします。ボタン周りも操作しづらそうですし。中途半端なサイズの上面液晶なんかは存在価値があるのか疑問です。
スペック的には十分なものを持っていると思いますので、あとは触ってみてどうかですね。
( `.∀´)
肝心のレンズですが、ソニーはカールツァイスブランドのレンズを供給していますので、高級レンズ群は問題ないと思います。勿論べらぼうにカネがかかりますが…。これで85mm/1.4とか使ってみたら、さぞ素晴らしい絵が出るでしょうねぇ。
エントリーからミドルクラスのレンズのラインナップが今後どうかですね。ここがソニーの弱みでもありますので、一つの鍵になるでしょう。
( `.∀´)
他メーカーのボディとの関係ですが、ニコンD700とは直接のライバルにはならない気がします。D700は高感度、α900は高画素と、長所のベクトルが異なっていますから。
多分、1DsMark3と被る部分の多いことから、キヤノンへの影響の方が大きいかも知れません。特に5D後継機には多大な影響を与えることでしょう。スペックも値段も。
個人的には、このイメージャを使ったニコンの機種に期待しています。それがD3XになるかD4になるかはわかりませんが、早く出てこないかなぁと切望しています。