米倉涼子主演の清張ドラマ。「黒革の手帖」に続くテレ朝第二段という位置づけのもの。原作は未読です。
うーん、まぁつまらなくは無いけれど、特出した面白さがあるわけでもなく、清張ドラマという看板にだいぶ助けてもらってるなぁという感想です。
麻布と呼称される鬼頭洪太の黒い迫力やその周辺にこれでもかと渦巻く陰謀策略など、原作が長編小説なのでそのあたりの進行の二転三転が激しく、その点では飽きさせることなく見せてくれました。
ただ、突き詰めれば、小説向きの内容なんじゃないか、とも思えてしまいますが…。
個人的には鬼頭洪太の黒い部分をより露骨に見たかったのですが、民子を中心に据える限りは今作くらいが限界なのかな、という気もしました。
連ドラとして楽しめましたが、後に残るものは特に無かったという点で、
★★☆ まで。
「けものみち」