TBSの以下の2番組を観ていて、非常に中途半端な印象を受けました。
TBS | 「リンカーン」
・「ザ・チーター」(公式Webサイト無し)
 リンカーンの方はダウンタウンを頭に中堅・若手の芸人を沢山揃えて非常に豪華な顔ぶれの番組です。なのでどうしても「物凄い面白さ」を期待してしまうのですが、初回からここまで見ている限りはどうにも中途半端というか、期待はずれに近い印象です。
 番組開始当初から一貫して「芸人を追いつめる」ことを至上命題とし、そこに面白さを見いだしているのは間違いありません。10秒という時間制限を設けた大喜利がその最たる物で、今週放送された浜田へのパイ投げorキスもまさにコレですね。
 このテーマが面白くないとは言いませんが、その見せ方がどうにもヘタクソに感じてなりません。大喜利で言えば、順番に発表していく形式なのに、実際は何人かとばされて放送されています。例えそのとばされたネタが面白くないものであっても、順番通りにいかないと非常に気持ち悪いですし、面白くなければないで気になってしまいます。ただ、時間制限によって芸人を追いつめるというベースが変えられないことを逆に利用して、今週は軍団戦としてネタの順位付けを芸人当人にやらせるという方法をとってきました。これによって見せ方を変えることが出来るのかどうかはもう少し見てからじゃないと何とも言えませんね。
 あとまぁ結局ダウンタウンに頼り切ってるところがイマイチですね。松本のボケを最後に持ってきて視聴者の期待を大きくさせるのは当然の手法ですが、やってること自体が松本のボケを引き出すどころか他の芸人との差を無くさせてしまうものばかりで、これでは松本が劣化したなどと見られる可能性もあるのではないでしょうか。
 そのダウンタウン自体もワンパターンですからね。浜田の大声を出す仕切りはいつものことですが、松本のウケない→客や若手にキレるというのも幾ら何でも飽食気味です。
 見せ方一つで大化けする可能性もあると思うので暫くは見続けてみようと思いますが、今のままでは苦しい番組だと言わざるをえません。
( ´ Д `)
 ザ・チーターの方は流し見した程度なので語れることは無いのですが一言言わせてもらうと、やってる内容は今年の春までCXでやっていた「スパイ2/7」と全くと言っていいほど同内容でしょう。それで面白いアレンジをしているならまだ良いのですが、ロンブーを司会にして妙に明るい雰囲気で番組が進行していました。これは、仲間を疑念に満ちた目で見て自分以外は誰も信じられないという、非常に陰鬱としたテーマを本質にもつ番組内容からしたら、ちょっと違うんじゃないですかね。その点においてはロンブーは不適だと思ってしまいます。フジの演出が神だったのか、それとも単にTBSにセンスが無いだけなのかはわかりませんが、少なくともフジのものより面白いとは言い難いでしょう。
( `.∀´)
 オレはTBSは嫌いではなくむしろ好きですが、バラエティの質はお世辞にも高いとは言えませんね。どうせやるなら、「ガチンコ」のような非常にわかりやすい番組にした方が良いのかも知れません。

« »