ここ数年でアキバは大きく変わりました。オレにとって居心地が良かったアキバは、もう殆ど無くなってしまいました。
まぁアキバという街は昔から変化が止まらない街であり、その時々のヲタク達の心を掴む商売をしてきた街でありますから、オレの嗜好が今のアキバのそれと合わないという、ただそれだけの事なのではありますが。
市場時代から始まり自作ラジオ、アマチュア無線、ピュアオーディオ、マイコン、パソコン、ゲーム、アニメ、そして萌えビジネスへ…ここまでコロコロと変化する街というのは、他に無いんじゃないでしょうか。
オレの趣味趣向とアキバの関係性の歴史はここでは省きますが、まぁオレはアニメに殆ど興味が無かったですからね、そのあたり(エロゲ、ギャルゲ含む)がよく目に入ってくるようになってきたあたりから、少しづつ違和感を抱いていました。時期的には、ミナミのビルがT-ZONEミナミからLAOXにかわったあたりでしょうか。
まぁそんな昔話は置いといて、最近の萌えビジネスとやらは流石にやりすぎじゃないですかね。メイドカフェなどまるでアキバの代名詞かのような存在になってきてますからね。ガシャポン会館の上階にキュアメイドカフェが出来た当初は、誰がここまで流行ると予想出来たでしょうか。
アイドルの販促イベント(握手会・ミニ撮影会など)も有名になってきました。イベント自体は良いとは思うのですが、そこに集まる連中のキモさが凄いですね。寒すぎます。オレもアイドルは大好きですけど、あの連中に混じって何かをしたいとは全く思わないですね。というか混じりたくない。彼らと同化したくない。怖すぎます…。
電車男のヒットもあり、マスコミがこれらを面白おかしく扱いだしていますが、実際に今現在アキバに通っている人達はこれをどう思っているのでしょうかね。何かメジャーっぽくなってきて嬉しいのか、それとも静かにしておいて欲しいのか。
なんか、「ヤマンバ 女子高生 渋谷」といったキーワードで作られた「トゥナイト2」のレポートを思い出してしまいます。一言で言えば、「色物」なんですよね。忌み嫌うものなのか、卑下するものなのか、或いは異文化を持つ研究対象としてなのか、番組や記事によってそれは違いますが、「アキバ」と「そこに集う人々」は間違いなく「色物」として扱われています。
PCパーツの店がある程度存在する限り適度にアキバには行くと思うのですが、中学高校時代や自作PCブームの頃のような居心地の良い居場所としてのアキバは無くなりました。
飲食店の急増・ドンキホーテなどはオレからすれば下の下であり、ヨドバシカメラもアキバには不要なものとしか思えません。しかしこれが今のアキバなのであり、変化し続けるアキバというものの本質がリアルタイムに垣間見えます。
ある程度のスパンでアキバを観察していると、ずっと同じ場所でやっている店など殆どありません。シスペック、スタンバイは遙か昔に、牛丼どんどん、喫茶東洋などよく行く店が無くなるのはもはや日常茶飯事のこと。オレの中でかわってないのは、神田川の汚さとサンボとかんだ食堂と秋月と富士無線くらいですね。
特に結論や主張があるわけではないので、この辺で終わります。懐古厨の戯言はキリがありませんので…。
最近の秋葉原