ニュースとしてはタイムリーではありませんが、アドマイヤドンの引退が発表されたようで。既にこの馬が旬ではないのは競馬ファンなら誰もがわかっていることですが、それでもこれだけ長い間ダート界で主役を張ってきたこの馬は凄いと思います。
2歳で朝日杯を勝ち頂点に立ったもののクラシックでは今一歩。ここで路線変更しJBCクラシックに出走し快勝。あとは紹介するまでもなく、毎年ダートGIを勝ちまくるすさまじい戦績です。特にJBC三連覇は偉業であり、記録としての価値は半端ではないでしょう。毎年人気を集めたJCDは3回とも惜敗で最後まで縁がありませんでした。
たださすがのドンも今年はフェブラリーSでの大出遅れ・かしわ記念での不可解な負けなど、精彩を欠いていたのが残念で、強いという印象のまま引退することは出来ませんでした。これは勝負の世界では仕方のないことですが、やはり寂しさを感じてしまいます。久々に芝路線へ挑戦したのは意図があってのものだと思うので否定はしません。
今後は種牡馬としての活躍が期待されますが、これは非常に楽しみが持てますね。ベガの直仔で母系は語るに及ばず、父ティンバーカントリーの仕上がり早の特性がうまく活きれば、非常にハズレが少ないのではないでしょうか。それでいて大物も見込めますので、言うことはないでしょう。
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あと、ナリタトップロードの急死も報じられました。まだ9歳、種牡馬として残した世代は3世代と非常に惜しまれるニュースであります。
現役時代はテイエムオペラオーという怪物の存在がありGI実績は菊花賞だけでしたが、ファンの多さではオペラオーに負けてなかった印象があります。単なる善戦マンとはまた少し違った、妙にファンの心をくすぐる、不思議な名馬であったと言えるでしょう。
種牡馬としてはまだ仔がデビューしてませんので何とも言えないですが、やはりサッカーボーイの後継という期待が大きかったようですね。また母にアファームドが入っていますから、純なスピードも期待できるのかも知れません。
自身は長距離をこなし長年にわたってトップクラスで戦いつづけた非常にタフな馬であり、これが仔達に活かせれば種牡馬として大きく成功できたかも…特に今の生産界は非SSの価値が高いですから…そういう意味でも残念な急死であります。
残された3世代の仔達に期待します。
去る馬・逝く馬 (アドマイヤドン・ナリタトップロード)