エリザベス女王杯 競走成績
 スイープトウショウが直線で鬼脚を炸裂させて逃げ込みをはかるオースミハルカを差したところがゴール。強い馬が強い競馬をしました。
 オースミハルカの逃げは前半5Fで60秒ジャスト。レースラップ後半5Fも60秒ジャストだったことを考えると、まさに前後半に差がないお手本のような逃げ。それでいて向こう正面では大逃げのように差を広げつつ12.5秒に落としているのですから、これはオースミハルカの完全なマイペース逃げ。川島騎手、お見事。
 なのでハルカから大きく離れた他馬にとってのペースはスローであり、後傾ラップになりました。
 エアメサイアとヤマニンアラバスタは、1角でゴチャついた際に巧く捌けなく仕方なく後ろからの競馬になりました。特にアラバスタは非常に狭いところで挟まれる形となってしまいました。この部分のロスが結局最後まで響くことになります。
 スイープもスタート悪く同じような場所にいたのですが、こちらはうまく内のスペースに逃げ込むことが出来て、結果的にスムーズな位置取りがとれて、3強の中では一番前で競馬をすることが出来ました。これは意外だった人が多いことでしょう。
 この3強は3頭とも上がり3Fは33秒前半でまとめています(他馬は34秒台がほとんど)ので、末脚自体がスイープ以外が不発というわけではなくて、やっぱり位置取りによるところがかなり大きかったのだと見るべきです。
 アドマイヤグルーヴが3着。好位からの競馬で、こちらは上手くまとめ上げました。しかし昨年まで二連覇した馬であることを考えると、やはり上積みがもうないというか、大した見せ場が無かったのは残念ではあります。
 勝ったスイープは末脚に賭ける差し馬ですので展開によっては取りこぼしがある馬ですが、安定して素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるという点では、そこいらの牡馬では太刀打ち出来ません。
 池添騎手、来週はデュランダルでマイルCSですが、こちらでも鬼脚炸裂でGI連勝となるでしょうか。楽しみであります。

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