クリアしました。Lv93、プレイ時間74時間強。
( ´ Д `)
 これはネタバレになりますが、どのコトワリにも属さないで我が道を行くスタイルでやっていたら、ラスボスであるカグツチと戦わずにエンディングを迎えてしまいました。これには拍子抜けしましたね。そして最後の最後にガキと老婆が登場し、主人公を讃えると共に悪魔千年王国の始まりを告げました。終わってみれば、ルシファーの期待通りの仕事をしたということになるのでしょうか。オレはただ、祐子先生のケツを追っていただけなんですが…w。
( `.∀´)
 まぁ今作はシナリオどうこうより、完全にシステムの勝利でしょう。軽快性と戦術性を両立させた戦闘部が根幹中心となり、直接的に繋がれた他の部もスリムにまとめ上げられており、全体として煩雑性を一切取り除いたシンプルな作りでありながらプレイヤに多くの決定権がある奥深い作りになっています。それはつまり、プレイヤが担う責任が非常に重いということでもありますね。
 今作のシステムを最も象徴してるのが、マガタマでしょうね。最初パッケージ裏で「今作には武器防具の概念がない」というのを読んだ時にはこれで面白いのかよと思ってしまいましたが、装着するマガタマを選ぶというただそれだけの行為が(大袈裟に言えば)主人公の全てを決定づけてしまうわけで、武器がどうの防具がどうのといった事以上の要素が詰め込まれているというのが理解できた時点で、武器防具など完全にオレの頭の中から消えてしまいました。
 真IIIらしさという点では無いかも知れませんが、所持スキルが主人公も仲魔も8個までという点も良かったです。これによっていわゆる万能最強キャラというのが存在しえなくなり、自然に各仲魔に色づけがなされていき、パーティというセットでものを考えた際のバランスが非常に重要になりました。
 今作は仲魔もLvアップしスキルを習熟していき、また悪魔合体の際にもスキル継承というのがありますので、スキルの取捨というのが非常に難しくもあり、また楽しい所でもあります。合体の際のスキル継承は、各スキルに設定されたスキル継承度と悪魔そのものがもつスキル特性によって偏りはするものの最終的にはランダムですので、有用なスキルを継承させる為に合体見積→キャンセル→合体見積→キャンセル…というのをひたすら繰り返したのは、間違いなくオレだけでは無いでしょう。
 さすがにスキル枠が無制限というのはゲーム的破綻が目に見えていますのであり得ないにしても、もしスキル枠が例えば10個以上とかでも、防御特性のスキルを多く入れることが出来てしまって、戦闘に緊張感が無くなってつまらなくなるでしょうね。同時に仲魔への愛着も絶対に薄くなるでしょう。
 今作のスキル8枠というのは、非常にバランスのとれた数字なのではないでしょうか。
 あとはもう戦闘のプレスターンバトルでしょう。ここに真IIIの面白さの全てが集約されているといっても過言ではありません。このプレスターンで優位に立つために、上記のマガタマやスキルを選別し戦いに備えるわけですから。
 敵の弱点を突きつつ、敵の攻撃にあわせて防御特性を持つマガタマを装備し、仲魔をパーティに入れる。戦術的といえば聞こえはいいですが、要は複雑なジャンケンをゲーム全編でやっているわけです。それがもう、楽しくて仕方ないんですよね。
 あくまでオレに限った話ですけど、ここまで攻撃相性・防御特性が明らかにされると、弱点を突くことが全てのようにみえて、序盤からもう物理攻撃を主体にするつもりはありませんでした。つまりは魔法攻撃偏重主義とでもいいますか。
 物理攻撃型スキルはMPではなくHPを大量に消費するというのも物理攻撃を主体にできない理由の一つで、後半になるにつれて全滅の可能性が高くなるこのゲームにおいて、自らHPを削るというのは非常に危ないですからね。死亡遊技・冥界波・八相八破など非常に強力なんで使わない手はないんですけれど、常に危険性がつきまとうという。
 火炎・氷結・衝撃・電撃の基本攻撃魔法と物理攻撃で通常は戦闘をこなしていくわけですが、後半になるにつれてこれらとは属性が異なる、いわば第三の攻撃方法が重要になってきます。オレの場合はそれがテンタラフー(精神属性で中ダメージ+PANIC効果)であり肉体の解放(高確率で魅了)でありました。こういう精神・神経・魔力という、地味っぽい魔法が結構有用なのが個人的にツボだったりします。
 最強万能魔法であるメギドラオンは、今回は万能であるが故に少々地味になってしまいましたね。全ての敵に効くんだけど決して弱点を突くことはないわけで。まぁそれでもかなり使える魔法であることには変わりありませんが。画面エフェクトはメギドラオンよりメギドラの方が格好良かったかも…。
 破魔と呪殺はやっぱり使いづらかったです。耐性持つものが多いですし、何より弱点であっても成功率がそんなに高くないですから。それでいて敵の即死攻撃は結構キマってしまうんですが…。
( ● ´ ー ` ● )
 シナリオについては…結構微妙な部分が多かったような。
 最初から「東京受胎」等という訳のわからない言葉が頻出して「意味わかんねーけど何かスゲェ、というかメガテンっぽいぞ」と興奮してしまったオレですが、主人公の友人2人がそれぞれコトワリを持つに至る部分だけはちょっと納得できなかったです。何というかあまりに唐突というか、いきなりDQN電波な事を言い出してしまうという。なので氷川がまともに見えてしまったり。もう少しコトワリを持つに至る部分を細かく親切に描いてくれても良かったと思います。まぁ多くを語らずというのが真シリーズの特徴でもあるんですが、それならば各人の変化の道程をもう少し緩やかにするか、何かインパクトのあるイベントを挟むべきではなかったのでしょうか。
 各コトワリがそれぞれ自分の主張を主人公に説き協力を促したり、他のコトワリとの争いにおいて主人公を巻き込む(利用する)といったことは今までの真シリーズと共通していて全く違和感は無いのですが。
 更に言えば、勇のムスビというコトワリはさっぱり理解できませんでした。ニヒロ機構氷川のシジマは今までのLAWであり法(絶対的権威)のもとでの秩序、マントラ軍(後にそれを千晶が継承)のヨスガはCHAOSであり絶対的な力こそが重要であるというものなんでしょうが、ムスビの「個体主義」的な考えはどうにも理解できず。これは引き籠もり厨以外の何者でも無いでしょう。
 あと、千晶継承後のヨスガに天使が集まるのに違和感を感じました。これまでの真シリーズでは、CHAOSには天使ではなく堕天使だと決まっているわけですが。
 聖は最初からずっと主人公の頼れる兄貴的存在でしたが、ある日突如として豹変してしまいました。いきなりのことで驚きましたが、彼が豹変した理由をもう少し細かく描写して欲しかったです。まぁこれはオレの理解力が足らないだけかも知れないですが。
 冒頭にも書きましたが、オレは祐子先生のケツを追ってストーリーを進めてきたのですが、この先生は最初少し電波で中盤少し正常になり終盤でまた電波が入るという感じでしょうか。この人については割と細かく描写されてきたので理解はしやすかったです。
 ルシファーが何故子供の姿なのかというのが一番知りたかったんですが、これは永遠に謎なんでしょうね。隣の老婆も気になりますが…。
( ´ Д `)
 とりあえずクリアしたわけですが、今後プレイする場合は、
・悪魔全書を埋める。
  →一番やり甲斐がありそうだが一番面倒。
・四天王を倒し25番目のマガタマを得る。
  →ラスボスより強いと噂の連中ですが、果たして勝てるのか…。
・二周目プレイ。
  →敵が何割か強くなってるということで。ヒィィ。また最初から始めるのは正直ダルい。
 という感じで、まぁしばらくは距離を置くつもりです。さすがに別のゲームやりたくなってますんで。
 嫌な商売ですが、マニアクスをやってみたくなりましたね。ヤフオクなどでも随分と高いみたいですが…。

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