既に1週間以上前の大会ですけど、一応触れておきます。地上波放送はまだみたいなんで、追記に。


 総括して言うと、強い選手が順当に勝ったという大会になりましたね。
 第一試合は不可解な終わり方というか、あれでは戦闘竜側は納得しないでしょう。放送でもよくわからないまま片づけられてしまいましたが…。
 対戦相手のズール、グレイシー一族と対をなすブラジルの名門格闘一族の息子という紹介はなかなか良かったんですが、実際出てきたのは規格外の大男で驚きました。
 第二試合は順当にニンジャの勝利。言うこと無し。
 第三試合はちょっと大味な試合でしたが、トンプソンは今後も楽しめそうな選手ですね。ただ、こういう選手はスタミナがネックとなるので、柔術家相手だとまず勝てないんですよね。
 第四試合はランペイジの貫禄勝ち。GPでは良いところがありませんでしたが、やはり強い選手ですね。
 対戦相手の横井は幾ら何でも毎回毎回相手が悪すぎるでしょう。少し荷が重いマッチメイクが続いているのでは…。
 第五試合は判定でハリトーノフ。でもこれ、差は無いでしょう。試合のペースを握っていたという点では、ヴェウドゥムの方に分があったんじゃないかとも思ってしまいますが…。ハリトーノフには膠着を打破する何かが欲しいところですね。
 第六試合は柔道家対決となりましたが、瀧本が勝利。瀧本も上には吉田や中村という人気ある選手がいてなかなか苦しいと思いますが、今は我慢して勝ちを積み重ねていくのが重要であると思います。
 第七試合は桜庭とケンシャム。いやぁ、このカードは一体何なんだと…。口の悪い人なら「終わったモン同士の試合か、滑稽だな」という感じでしょう。間違っても旬ではない二人です。ただ、桜庭がシュートボクセに修行に行ったりしていて、例えそれが話題づくりの為だとしても、観衆の興味を常に惹くその手法には脱帽してしまいます。これこそがプロであると言えるでしょう。
 試合は桜庭の打撃によるKOで幕を閉じました。ケンシャム側はKOされてないと断固抗議してましたが、いやぁあなたガードすらとれてなかったですよ。
 それにしても桜庭のカラダ、ゴッつくなってましたねぇ。これが後数年早ければと思ってしまいました。
 メインイベント第八試合はまぁミルコの貫禄勝ちでしょう。ただどちらも決め手がありませんでした。マウント含めポジショニングが良かったミルコが判定勝ちしたわけですが、ジョシュもあの体の割にはスタミナ持っていましたね。だてにプロレスをやっていません。
 体格差が結構ありましたが、マウントやサイドをとってからの攻防をどう見るか。ミルコが攻めきれなかったと見るか、ジョシュがよく守ったと見るか。そこが判定の分かれ目でしょうか。スタンドではジョシュのヒザも結構効いていたように見えました。
 ミルコが強いのは誰でもわかっていることですが、同時にこの人は穴も少なからずあるんですよね。左ハイだけで勝てる時代はもう終わってますから、今後はどんどん苦しくなってくるでしょう。でも頑張って欲しいですね。この人の試合はいつも緊張感ありますから。
 ジョシュは今まで様々なリングで頂点をとってきましたけど、PRIDEルールでトップになるにはもう少し慣れないとダメでしょうね。しかしポテンシャルは凄いですな、この人は。

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