続きであります。
◎9/23 3日目
・千歳〜(JR)〜苫小牧
・苫小牧でレンタカー借受
・苫小牧〜(レンタカードライブ)〜室蘭
・東室蘭泊
・フェリーの中で寝過ぎたのか、何と1時間ちょっとしか眠れませんでした。うぅぅ…。こんな状態でのドライブは危険極まりないのですが、行動するしかないですからね。
・ちなみに天候は日中は曇りでイマイチ。午後過ぎからは晴れてきましたが。
・千歳駅周辺にレンタカーの営業所が無かったため、苫小牧店での借受となりました。ここも駅から離れた場所にあり、徒歩で30分位かかってしまいましたが。
・一番安い1000ccクラスを希望していたのですが、店舗の都合でそれよりワンランク上のヴィッツを借りることになりました。センターメータは好きでないのですが、仕方なし。
・この日必ず寄りたかったのが、オコタンペ湖。まずは支笏湖に向かいます。国道276号を使うルートではなく、道道141号を用いたルートを採用しました。振り返ってみると、これは大正解でしたね。通行量は限りなく少なく、すれ違ったクルマは数十台でした。勾配はそんなにきつくなく、またいろは坂のようなヘアピンカーブもなく、いわゆるワインディングロードであり、ドライビングが純粋に面白かったです。終盤、樽前山への道との分岐点からはダート路面となり道幅も一気に狭くなりました。スピードこそ出しませんでしたが、これもなかなか面白かったです。
・さて支笏湖畔に着いたわけですが、何と支笏温泉から先の道が落石により通行止めとなっていました。要は、この日の最大のハイライトと設定していた、オコタンペ湖に近づくことすら出来ないということなのです。対岸にある小道も通行止めとなっており、これは非常にガッカリしました。あぁ…。
・以降は、各地にある道の駅を目的ポイントとし、そこで小休止しつつ室蘭に向かいました。
・12:00フォーレスト276大滝着。隣接の「きのこ王国」の方が繁盛している気が…。巧い商売ですな。
・12:45そうべつサムズ着。ここは簡素な道の駅でしたね。ここに至るまでの温泉街はなかなか情緒がありそうでした。
・昭和新山に寄り道。有料のロープウェイや駐車場は利用しませんであくまで周囲のドライブにとどめましたが、なかなか迫力ありますね。有珠山を正統的な山だとしたら、こちらはとにかく異端な存在であるわけで。
・14:00だて歴史の杜着。ここは施設が大きく、道の駅というより一個の巨大観光施設ですな。なんか冷めてしまって、すぐに出てきてしまいました。
・そのまま海沿いの国道37号を通り、室蘭へ。室蘭へ近づくにつれ、工業地帯としての雰囲気が徐々に感じられてきて、妙にワクワクしました。
・この室蘭というのは非常に色々な面を持つ土地で、港町として、鉄鋼所を中心とした工業地帯として、住宅地として、そして観光地としての面を持っているのであります。外洋側は断崖絶壁であり、狭い空間の中で非常に起伏に富んだ土地が形成されていました。つまり、ポイントが少しずれると全く違う色を見せてくれる街であり、また色々な要素が混在している、非常に見ていて飽きない街であると感じました。
・室蘭一の観光名所?である、地球岬(=チキウ岬)に寄りました。最初、カーナビ通りに進んでいたら、いきなり行き止まりにぶち当たってしまってしまいました。これがあるからカーナビに全幅の信頼を寄せるのは危険ですな…。
・地球岬はさすがに有名な観光名所だけあって、迫力ありました。絵的な迫力ではなく、感覚的な迫力の方が強いので写真ではなかなか表せませんでしたが。
・室蘭駅よりも東室蘭駅の方が若干栄えているらしく、この日の宿泊先も東室蘭駅周辺。かなり古いホテルでびっくりしました。コイン式のビデオデッキなど初めて見ましたよ。
・夕食をとるために東室蘭駅前を探索。が、駅前とは思えぬほどの寂れっぷり…。駅から少し離れたところに、喫茶・軽食処を発見。ここでいいかと思い入店。が、いざ入ってみるとカルチャーショックを受けてしまいました。まだこんな店が存在するのかと! 店内のつくりは、場末のキャバクラの様な感じで、テーブルはゲーム筐体! オレはゲーム喫茶のリアルタイム世代ではなく、ゲーム筐体をテーブルにした喫茶店などもう15年位前に見た限りでしたが、まさかこんな所で目にすることになるとは思いも寄りませんでした。
店のつくりだけでなく、客層がまた良い味でてまして、地元のオジサン・オバサンだけで構成されていました。若い奴なんていません。奥の方の席ではオッサン数人がテーブルを囲んで、あれやこれやと何やら騒いでいます。どうやら将棋のゲームをやっているようです。オレの隣の席では、70後半くらいのバアサンが、スロットゲームをやりながらコーヒーを飲みタバコを吸っていました。
店員はオバサン二人。カツカレーを頼み待つこと5分。オーソドックスなカツカレーが届きまして、普通に旨かったです。
・この喫茶店は、オレの今回の旅の最大のハイライトであったと言えます。言葉ではなかなか伝えづらいのですが、こういう経験は日常生活ではなかなか味わえないですからね。食事・喫茶「パーク」さん、ありがとうございました。またいつか、寄らせていただきます。
・睡眠不足+慣れぬ地でのドライブで疲れまして、早々に眠りこけました。
( ´ Д `)
◎9/24 4日目
・室蘭〜(レンタカードライブ)〜札幌
・札幌すすきのでレンタカー返却
・正直、この日はすることがありませんでした。室蘭周辺の観光は前の日に終わっているし、かといってニセコあたりまで寄るとすると一気にハードスケジュールになりますし。なので、ゆっくり急がず、札幌までマターリドライブすることにしました。
・室蘭から海沿いの国道36号を通り、登別へ。登別から道道2号へ入り、あとはひたすら山道・峠道。なかなか勾配キツイところもありました。
・道道2号から国道453号へ入り、昨日訪れたフォーレスト276大滝でトイレ休憩。相変わらず、隣の「きのこ王国」の方が客が入っている…。
・国道276号を北西に進み、その後国道230号を札幌方面へ進み、望洋中山へ。がしかしここは非常に混んでいて、駐車場空き待ちのクルマが車道にはみ出している始末。これは耐えられんと判断し、その先にある中山峠のパーキングへ。ここはクルマが一台もなく、寂れていました。
・そのまま定山渓を通り過ぎ、札幌市内へ。レンタカー返却の前にスタンドへ寄り、満タン給油。24リットル入りました。借り受けてからのODOメーターは323kmと示していますので、約13.5km/lということになりますか。もう少し伸びてほしかったけど、起伏激しい道多かったですしね。仕方ないか。
・13:35にレンタカーを返却し、あとは適当に時間をつぶしてホテルへチェックイン。すすきのを探索する気は全くありませんでしたので、夕食に適当にラーメンを食べ、あとは早めに寝ました。
( ´ Д `)
◎9/25 5日目(最終日)
・札幌競馬場で競馬を満喫
・札幌〜(JR)〜新千歳空港
・新千歳〜(JAL)〜羽田
・いよいよ最終日。快晴で、暑かったです。半袖着ました。
・この日はJAL最終便で東京に帰るという必須事項以外は、特に何も予定を設けておりませんでしたので、ちょうど開催中だった札幌競馬場にて競馬を満喫しました。まぁそんなの全国どこでも出来るんですけれど…。
・競馬場に向かう前に、札幌駅地下飲食店街「パセオ」にて、朝食兼昼食をとりました。入ったのは「サンローゼ」という喫茶店っぽい店で、ここでホワイトソースオムライスを。これが、旨かったです。恐らくソースはレトルトものなんでしょうけど、具だくさんでした。ライス自体の量も多く、かなり満腹になりました。というか苦しい…。
・この札幌競馬場で少し驚いたのは、家族連れ・カップルの多さでした。関東の中山競馬場や府中競馬場に比べると、格段に多かった感じです。ギャンブルの賭場という色よりも、一個のレジャー施設としての色が濃いのですね。
・競馬の方は、一応プラスでした。阪神で行われた神戸新聞杯でのディープインパクトは強いの一言。
・競馬が終わり札幌に戻ってきたものの、することがなく時間が余ってしまいました。空港に向かうにはまだ早い時間で、中途半端な余り方。仕方なく、ひたすら歩き回りました。今まで足を踏み入れたことのなかった、駅より北側をメインに、ウォーキングと。
・頃合いを見計らってマックに入りハンバーガーを喰らい、それから空港へ。空港でも時間が余りに余ったので、読書や音楽鑑賞などで時間をつぶしました。
・定刻に出発し、少し遅れて羽田に到着。荷物検査で十徳ナイフが引っ掛かってしまい危険物預かり受け渡しに時間が少しかかってしまいましたが、何とか終電で帰宅出来まして、帰宅の書き込みをした次第です。
( `.∀´)
以上で時系列に沿った感想は終わりです。以下はもう少しまとまった感想を。
・フェリーは、時間に余裕が持て、まったり・だらだら過ごすのが好きな人向けの移動手段であります。何も考えずに読書したり、デッキから海を眺めて過ごすのが好きな人ならば、オススメの移動手段であります。確かに時間はかかりますが、フェリーでのそういった時間の過ごし方も旅行の楽しみの一部と位置づけられれば、交通費+宿泊費という観点からは安く楽しめるわけですし。
・今回レンタカーでヴィッツを乗りましたが、パフォーマンスが凄いですね。想像含みますが、この1000〜1500ccで100万〜150万くらいのクラスというのは大激戦区であり各車とも値段に見合わぬパフォーマンスを持つクルマを投入してきていますよね。
もちろん高速域は苦手ですけれど、発進からの加速、そしてコーナリングは素晴らしいですね。いわゆる、キビキビした動き。なので街乗りは勿論のこと、観光にも最適なんでしょうね。
それにしても、ヴィッツ・フィット・マーチは本当によく見ましたねぇ。実際売れているわけなんですが、ナンバーをよく見るとやっぱり「わ」ナンバーも多かったですね。
・訪れた地について言えば、今回はやっぱり室蘭が一番印象に残ってます。何というか、直接ココロに突き刺さる何かがありました。今度は一週間くらい滞在してみたい気もしています。勿論オレが感じているのはあくまで観光者としてのものであり、実際そこで暮らしている人が持っているものとはかけ離れているでしょうけど、何か不思議と気になる街でありました。
これは半分冗談ですが、なっちという傑物を生んだことが非常に納得できる、そんな風土を持った土地でした。決して大きな街ではありませんが、狭い空間のなかに様々な要素が密度高く存在していて、それらが不思議なバランスで構成されており、決して嫌みがない点が素晴らしい街でした。
( `.∀´)
これで旅行回顧は終了です。初めての一人旅でしたが、無事に終えることが出来ました。カネはかかりましたが、良かったですね。
あ、おかげで犬とは一度も遭遇しないですみました。良かった、良かった。
犬から逃れる為の北海道旅行 回顧 *2