既に2週間前のレースですが、一応回顧メモを。
まずタップの敗因ですが、これは不安定なラップ刻みが原因かと思います。中盤で12秒台に落ち着いたと思いきや、11.8になり、そのあとまた12秒、そして11.7、以下12,1-11.8と…均一にラップを刻めれば多少速くなっても粘るのが逃げ馬なのですが、このラップではいくら格上といっても厳しいでしょうね。
年齢的な衰えとみる方もいるかも知れませんが、確かにそれもあるかと思います。しかし、急激に衰えるというのは考えづらいので、このメンバー相手ならば実力を出し切って大敗というのは無いと思うのですが。
バルクやシルクなど先行勢が、タップを意識しすぎるあまり、どこか不自然なレース運びをしてしまっていたという感じもします。まぁバルクは開き直って逃げたわけですが、今度は逆にそれをタップが意識し過ぎた感もあり。
勝ったスイープトウショウは、昨年の牝馬クラシック路線や今年の安田記念での脚を思い出せば、今回の勝利も別にフロックでは無いと言えるでしょう。あまりに皆がタップVsロブロイという図式に捉えすぎていて、オッズ的にはかなりの妙味だったと言えるのではないでしょうか。
ハーツは伸びるも勝ちきれない2着。これがこの馬のらしさなんでしょうか。
ロブロイは…昨年の秋GIの3連勝があるので、イメージとして現役最強というのがありましたけど、1年前を思い出してもらえばわかるとおり、この馬はよく取りこぼす馬なんですよね。
まぁ、レースとしては…面白みもありましたけど、今年の古馬の層の薄さが出てしまった感じがしますね。ちょっと残念な面もあり。
宝塚記念回顧