うーん、やっぱりディープインパクトは強かったです。というか、ちょっとこの世代の中では抜けすぎていて、他の馬が弱すぎに見えてしまいますね。
 今日もスタートは良くなくて、後方からの競馬。でもコース幅が広く直線も長い府中ですから、これはさほど致命的では無し。
 3角で外に出すとそこからマクリ気味に上がっていき、直線は内ラチ沿いで粘るインティライミを大きく離れた外から余裕たっぷりに交わして、最後は5馬身離してゴール。
 タイムは2分23秒3。昨年のキングカメハメハが出したレコードタイムとタイ。去年は超高速馬場でしたから、馬場差を考えれば時計的にも高い評価ができます。
 皐月賞の時も思ったんですけど、この馬は直線でも全くヨレないでキレイに真っ直ぐ走ってくるんですよね。非常に軽やかで綺麗なフォームと言いますか。
 サラブレッドは普通、全力で走ると真っ直ぐ走れないものなんですが、この馬についてはそれは当てはまらないのかも知れません。他馬がバテて苦しい中、コイツだけ楽々走っているのも大きいですね。
 パトロールビデオをキャプチャして、上記の件を明示してみます。
Derby_Deep_400.jpg
Derby_Deep_Goal.jpg
 上が残り400m地点、下がゴール板前です。赤丸がディープインパクト。
 もう、見てすぐにわかりますよね? 残り400m地点ではまさに横一線で並んでいて、ディープの外(左側)にも馬がいます。ところがこれがゴール板前になると、ディープの外に馬はいなくなります。つまり、通常この場合だと外の馬は内側(右側)に寄りながら走ってしまいます。ところがディープただ一頭だけが、そのまま外のコースを真っ直ぐと突き進んでいます。
 オレも割と長いあいだ競馬を見てきましたけど、府中の2400mのGIという非常に厳しい舞台で、こういう走りをする馬というのは見たことがないですね。それが何を意味するかは置いておいても、この件だけでも非常に稀有な存在であると言っておかねばならないでしょう。
( `.∀´)
 ただ、全く穴がないわけではないと思います。府中のような紛れの少ないコースならば問題ないんですが、直線の短いトリッキーなコースだとハイペースで飛ばす逃げ先行馬を捕まえられずに負けてしまうというパターンが考えられます。例を挙げれば、ミホノブルボンの様にハイラップを精確に刻める逃げ馬に完璧な走りをされてしまった場合ですね。
 これを防ぐには、前目でレースを進める事が出来、なおかつ器用さを持たねばなりません。脚質転換というほど大袈裟では無いにしても、何かしらの意識変革は必要でしょう。
( `.∀´)
 秋以降のローテーションは、まぁ間違いなく菊花賞→有馬記念でしょうね。菊花賞後に余裕があれば、間にジャパンカップを挟むことになります。要は「三冠」+「古馬対決」を実現するローテーションですね。
 ただ個人的には、もはや形骸化していてあまり面白みのない菊花賞よりかは、古馬と外国馬を相手に立ち向かうことになるジャパンカップを第一目標にした方が、今後ということを考えても非常に面白みがあると思うんですけどね。3000mクラスのロングディスタンスのレースなど、世界的にも国内的にも価値が無くなってきてますし。
 そういう意味では、ジャパンカップを制して早々と海外遠征を決めたエルコンドルパサーの路線というのも悪くないでしょう。一発勝負での海外遠征はメリットも薄く勝機もあまりありませんが、計画的に滞在して狙うのであれば大歓迎です。
( `.∀´)
 競馬について長々と書くことはあまり無いのですが、年に一度のダービーということでお許し下さい。長々と書くに値するというか、長々と書いてしまわずにいられない馬が出てきたということなのです。
 まぁとにかく、故障なく無事に歩んでいって欲しいものです。

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